古くからの定番サービスがあるのに同じジャンルで対抗サービスを作るということ

競合の多いレッドオーシャンと言わないまでも、定番サイトがすでにあるジャンルってたくさんありますよね。
というか、たいていの「こういうサービスがあったら便利だよね」と思うサービスは既に現実に存在しています。
そして既にユーザーがたくさんいます。

既にサービスが存在していればそれを使えばいい話なのですが、定番サービスというのはやっぱり4年とか5年とか、もしかすると10年くらい前に作られたものだったりして、機能の部分部分で「今はこういう技術があるのだから、もっとこうしたらいいのに」と思う不満があるわけです。

そういうときにとれる手段は2つです。

1.サービス提供者にお願いして改善してもらう
2.自分でより良い新しいものを作る

まず1はたいていの場合あまり上手くいきません。
新しいサービスであれば機能追加のお願いが通ったりする場合もありますが、古くからの定番サービスであればほとんどの場合、個人であれ企業であれ、サイトを作っている人は自分のサイトの改善点を把握しています。
把握しているけれども変えられない、変えないのです。
個人であれば時間的制約で手を入れる時間が無かったり、企業であれば改善にあてる人的コスト的に割が合わないというような事情があったりします。
UIなんかは変えない、変えられないものナンバーワンです。
定番サービスというポジションでなじまれているのであれば、なおさらUIの大幅変更は難しいです。
食べ物もインターフェースも慣れている方が良く感じるというのは今更語るものでもないことだと思います。
これからどんどんとユーザーを伸ばしていこうというようなサービスであれば批判を覚悟でUIを変えたりすることもありますが、定番サービスとして安定さを優先するのであれば基本的にUIの大幅変更という危ない橋をあえて渡るという選択は、あまりないと思います。

というわけで1がダメなら2の「自分で作る」になるのですが、これも難しいです。
既に定番サービスがあるわけですから新規の人が集まりにくいです。
そこでいくつか対策を考えてみましょう。

2−1.豊富な機能とナウなUIで既存サービスに対抗する

「これがグレードアップした次世代版○○だ!」と言わんばかりに、新しい技術やトレンドのインターフェースを導入して真っ向から勝負を挑みます。
でも、既に使っているサービスから移行するのはインポート・エクスポート機能がない限りデータが引き継げないですし、コミュニティであれば人間関係は引き継げません。
そういう問題を受け入れてでも移行するに足りる高機能さというものはなかなかないです。
「より良いものを作って移行を促す」というのは新しいジャンルのサービスであれば移行ハードルも低く有効な場合もあるかもしれませんが、既に定番サービスがある場合は手段として弱い気がします。

2−2.今使っていない人にリーチする

既にある定番サービスの機能は完全に備えていて、それに加えて、既存のサービスとは違った切り口でサービスを提供します。
一見2−1に近い感じなのですが、既にある機能を良くすると言うより、プラスアルファの機能を作る感じです。
たとえば3分を計れる定番のラーメンタイマーアプリがあったとして、それに4分や5分も計れるような機能を追加して対抗するのが2−1のやり方です。
一方これは、3分計れる機能は同じだけれども、その待ち時間を埋めるためにちょうど3分の動画(いわゆるラーメンタイマー動画)が流れるものを作るということです。
これであれば「別にタイマーなんてその辺の時計でいいじゃん」と思ってラーメンタイマーアプリを使っていなかった人でも使いたくなるかもしれません。

2−3.買収する

買収したサービスを継続して拡充していくか、もしくは元のサービスを終了させて新サービスに強制移行させるオトナな手段です。
お金がかかったり、既存ユーザーの反感を買ったりすることもありそうですが、オトナな世界なのでよくわかりません。

2−4.閉鎖するタイミングで移行先を作る

Google Reader終了のお知らせが出た後に、既存のサービスが移転先として名乗りを上げたり、新しくRSSリーダーを作る会社があったりしたアレですね。
自分の都合ではなく、他サービスの閉鎖に合わせて企画が立つので、狙ってやるものではなく手段と呼べるかどうか微妙ですが…

2−5.過疎化したジャンルで新しいサービスを作る

2−4と同じく多少不謹慎な発想ですが、やっぱり特定のジャンルの定番サービスがあっても、ジャンル自体のブームが終了してしまって一番の定番サービスさえも過疎化してしまうと言うことがあります。
そういうときに新規サービスとしてさらにグレードアップし、プラスアルファしたサービスを提供すると、昔のサービスを知っている人は懐かしく、当時のブームを知らない若い年代には新しく受け入れられるような気がします。

というわけで

インターネットのブームって既に2〜3周していると思うので、サービスのアイデアが出たときに「そういうの既にあるよ」と終わらせてしまうのではなくて、それをもっともっと新しい形でオモシロく提供できないかということを考えていこうと思います…

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