トコノイタンハの2getが目立ちません

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ネット上に生まれた数ある名コテハンのうち、やはり僕にとって最も身近であるコテハンといえばトコノイタンハだろう。
2000年頃からオンラインとオフラインに彗星のように参上し、その高い身長と甘いマスク、ネットカルチャーと音楽への造詣の深さを見せつつ、異性同性を問わず魅惑し、また後の掲示板界でも「ひたすら2getする」という前衛的なコミュニケーション表現によって、2getがスレ立て主への敬意表現なのか否かという議論を呼びつつ、その議論の結果を待たずにネット界を去ってしまったトコノイタンハである。
活動期間の短さもあり、広く知られた名前ではないが、トコノイタンハ名義での活動を終了した後も2〜3年ごとにネット界の著名人から「そういえばトコノイタンハってどうしてるの?」と話題に上がる辺りが、彼の存在感の強さの証明でもある。

さて、そのトコノイタンハと今日、秋葉原で飲んできた。
彼がLINEで「死にたい」と言ったので、僕が「死ぬ前にアカギみたいに色んな人を集めて対談しましょう」と言い、なぜかわからないが、とりあえず秋葉原に集まろうということになったのだ。

僕はトコノイタンハにおごってもらったビアードパパのシュークリームを食べながら、トコノイタンハにおごってもらった北乃カムイのガラナを飲み、UDXのウッドデッキで、僕たちの今までとこれからについて、少しだけ話をした。
その結果「まあ絶望的ではあるけど、死ぬほどではないな」ということになり、いい加減、日も落ちてきたのでどこかに入ってサッと酒を飲もうと言うことになったわけだ。

秋葉原で飲むと言えばサイゼリヤである。
酒を出す店はいくつかあるのだろうけれども、夜が長い町ではないので、店の選択肢は少ない。
いい大人が二人とはいえ、肩と腰と絶対領域を露出したメイドさんにフラフラとついていくのは、少し怖い。
ここはやはり明朗会計の安心店であるサイゼリヤに行こうではないか、ということで僕たちはサイゼリヤ秋葉原中央口店に向かい、白ワインや赤ワインなどと一緒に軽いつまみなどを飲み食いし「これでも二人で1500円にもならないぞ」などと注文明細を見て高笑いをしてから会計をすませて店を出た。

夜勤明けで丸一日以上起き続けているトコノイタンハは言う、
「おう、15よ、俺はもう帰るぞ。何線で帰る。秋葉原駅かい、末広町かい」
「何線、何線。なにせんで帰りましょうかね。じゃあ”ぜんりつせん”で帰りましょうか」
「ひゃっひゃっひゃ、じゃあ”ぜんりつせん”の何駅だい」
「この辺だと何駅になりますかい」
「そうだな、ここいらでは”せいえき”か」
「ぎゃっきゃっきゃ、いいですね。”ぜんりつせん”の”せいえき”はっしゃ。ぎゃっきゃっきゃ。”せいえきはっしゃ”。」

僕たちは30分でデカンタ2本ほどを空けていたので上機嫌だった。

ひとしきり笑った後、トコノイタンハは「じゃあ俺は帰るぞ。15も帰れ」と言って、銀座線の地下階段に消えていった。

僕は少し飲み足りないような気がして、末広町のサンクスに入ってエビスのロング缶を買った。
一人でガードレースに腰掛けて缶をぷしゅうと空けると、道路標識に車のヘッドライトの明かりが反射して綺麗に輝いているのが見えた。
「あはは、こんなに標識が綺麗なのに。誰も見てない」
あーあ。
僕はバランスを崩してガードレールからゴロリと歩道へ。

あーあ。
雑居ビルの谷間から空は見えるけれども星は一つも見えない。
明るいなあ。
さすが電気街。
なんて思う。

そしたらおまわりさんがやってきたので途端に身を起こして「帰ります、大丈夫です」なんて。

ちゃんと帰るよ、トコノイタンハが「今日のオフレポを書け」って言ったからね。
100回以上サシで会ってるだろうに、今さらオフレポなんて、ね。
はは。

渋谷でソバ食って帰って書きますよ。
はは。

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