あれ何なんですかね。
たまに映画とかアニメの情報を検索しようと思ったらたまにサジェストされるキーワード候補。
「作品名 おもしろい」。
「作品名 つまらない」ならわかりますよ。
なんか超有名で各方面で絶賛されてるようなヤツを見たのに全然面白くなくて「これをつまらないと思うのは俺だけか?金と時間をかえせ!」ってなったら、とりあえず「作品名 つまらない」で検索して「これをつまらないと思うのは俺だけではなかったのだ!」と勝手に納得して溜飲を下げることはありますよ。
むしろつまらなかった時間を取り返すかのようにググりまくって批評批判暴言暴論などに目を通して「いやー、ネチズンの皆様はわかっていらっしゃる!」「悪いのはセンスのない大衆なのだ!」と激しく同意しまくって自分の中で盛り上がるくらいですよ。
たいてい悪口というのは盛り上がりますからね。
そういう人間なんですよ僕は。
その点なんですか、あの「作品名 おもしろい」というアレは。
きっとサジェストされるくらいですから、たくさんの人が検索したワードなのでしょう。
検索した人はきっと心が綺麗で目が澄んでいるいい人に違いないです。
だって僕が何か映画とか見て「面白かったなー」と思ったところで「作品名 おもしろい」とは検索しませんよ。
「俺の他にも面白いと思っている人がたくさんいる!」ってなっても別になんとも思わないですよ、僕は。
そこを「作品名 おもしろい」で検索する系の人はですね、他の人も面白がっていることを確認して面白さを確固たるものにしてますよ。
きっと初デートのときに自分の話を全然しないで「友人Aがいかに面白くて可愛くて優しい子なのか」という話をしまくるタイプですよ。
そういう人がいたら「付き合ってくれ!」って思いますね。
逆にですね、ある作品を見た人が「コレつまらないな!」と思って「作品名 おもしろい」で検索していることも考えられますよ。
これもまた僕は「いい人だな」って思いますよ。
だってまずつまらないと思った自分の感性はさておき、その作品が存在する限りは面白いと思っている人はいるだろうと思って検索しているわけですからね。
「自分が見つけられなかったその作品のいいところを知りたい!」という強い思いがあるのかわかりませんが、とにかく良いポイントを探そうとしているのがですね、これまたいい人です。
きっと僕が誰かの悪口を言ったときとかに「そんなこと言わないの。○○さんにだっていいところあるんだから」と、いさめてくれるタイプですよ。
そういう人がいたら「結婚してくれ!」って思いますね。
またアクロバティックなパターンとして、その作品を見てないのに「作品名 おもしろい」で検索してることも考えられますよ。
前評判を調べたいんだけど「作品名 評判」とかではなく「作品名 おもしろい」で検索して、とりあえず褒めているレビューを見てみようという人ですよ。
そういう人に対してもですね、僕は「こんないい人がいるんだろうか」って思いますよ。
批判的なレビューを読んでテンション下がるのをうまく回避してるな、って思いますよ。
っていうか、そこまで気になるのならたぶん見たら間違いなく面白いと思うよ、って思いますよ。
きっと転校生が来るという噂を聞いたら「男の子かな、女の子かな。カッコイイ男の子だったらいいなー」って考えるタイプですよ。
そういうことを考える人に対してはですね、僕は「特になんとも思わないな!」って思いますね。
とにかくですね、付き合ってくれとか結婚してくれと言うのは冗談ですけど、そういう風にコンテンツをポジティブな方向でキャッチしようとする姿勢、ものすごく大事だと思ったので今日はそれを皆さんに伝えるためにこの文章を書きました。